フォワーダー

フォワーダー は英語ができなくても出来るのか

こんにちは
有坂です。

今回は貿易業界の仕事で必ず気になる「英語ができなくては仕事はできないのか」です。

湊君:結論言っちゃうと出来ないより出来たほうがいいですね。
でもネイティブみたいにベラベラ喋れなくてもこの世界には入れます。なので「語学は得意ではないから。。。」と最初から選択肢からはずしては欲しくないですね。

フォワーダー は英語ができなくても出来るが、基礎的な英語はできた方がいい

フォワーダーに限らず貿易関連の仕事をする上で「英語ができた方が良いのか、できなくても仕事はできるのか」と問われたら答えは一つで「できないよりはできた方が絶対に良い」です。

メーカーや商社の貿易事務などと同様勤める企業や配属される部署等で使用頻度の差はありますがフォワーダーの業務は幅が広いですのでとても語学力が必要となる仕事内容に従事することもあるでしょう。

とはいえ全てのフォワーとしての仕事が高い語学力を必要とするわけでもありませんし、働いている人皆がみな帰国子女並みに喋れるわけでもありませんし、語学堪能の方もその人からすれば第二外国語であって勉強した結果英語を駆使して仕事ができているという状況だったりします。

もし英語にさほど自信がなくても徐々に力をつけていけば良いのです。

湊君:学生の時なんか全然勉強してなくて「あーもっとちゃんと勉強しておけばよかった」とか思うことありますよね?でも中には一生思わない人もいるわけで。そこで気づいたならその時点から勉強し始めればいいと思うんです。

仕事で必要に迫られてやらざるを得ない状況であればちゃんと勉強すると思いますし。

フォワーダー初心者は貿易の専門用語から

フォワーダー の仕事は多岐にわたるため、どのような仕事内容を受け持つかによっても英語の使用頻度は変わってきます。
日本国内で扱う書類等は英語表記のものが多いですが専門用語が多いためまずは専門用語を覚えてしまうことが大事です。

社内のやり取りはもちろん、取引先であるメーカーや商社など国内でのやり取りもこの専門用語がわからないと仕事になりません。フォワーダー未経験でこれから頑張るという方はまず専門用語から頭に入れていく方が優先順位が高いです。

フォワーダーにより必要とされる英語力は異なる。

仕事内容の幅が広まりつつある今はフォワーダーが通関申告を担うことも多くなってきていますのでフォワーダー=通関業者のようなイメージもあるかもしれません。通関業者は扱う書類などは英語で記載されているものがほとんどですが海外の企業や業者と直接やり取りすることはありませんのでそれほど高い英語力がなくても働くことができます。

しかしフォワーダーの場合は仕事内容は実に様々です。勤める企業や属する部署にもより違いは出てきますが海外企業や業者とやり取りすることもあります。またフォワーダー各社で強み、特徴、いわゆる「自社のセールスポイント」が異なります。
そのフォワーダーの特徴によっては英語力がかなり求められることもあるかもしれません。

そして貿易の仕事にはトラブルがつきものです。
そ貨物輸送の途中で何らかのトラブルが発生した時には迅速に対処をしなければなりません。

トラブル発生が日本国内であれば日本語のみの対応でもどうにかなるでしょう。しかし輸送途中でどこかの国で発生することももちろんあります。現地のエージェントとやり取りするような状況になれば英語力も必要となってきます。

海外の支店・営業所で働く場合

フォワーダーの中には海外に支店・営業所を構えているところもあります。
海外勤務になった場合はもちろんですが英語は必須となります。
中には語学力問わないとしている職場もゼロではないでしょう。しかし外地で仕事をしていく上で全く英語を必要としなく日々仕事が可能というフォワーダーはほとんどないと考えられます。

日系企業であったとしてもスタッフは現地人がほとんど(日本から派遣される人はマネージャークラスだったり)であることが多いため指揮をとる、コミュニケーションをとる上で語学は必要となってきます。

英語を使った仕事がしたい、英語力が身につく環境に身を置きたいという人には

今まで培った語学を活かした仕事がしたい、せっかく学んだ英語力が落ちなうようにも日々仕事で英語を使用していきたいといった方には向いている仕事でしょう。ただしフォワーダーの中にも英語の使用頻度の高い低いがあるので転職等でフォワーダー の仕事を探す際は具体的な職務内容を要確認する必要があります。

よく英語はツールであってスキルではないと言われます。確かに英語は日本語と同じ言葉であって何かをするための意思疎通の手段ですから「スキル」とは少し違うでしょう。

しかし諸外国と比較しまだまだ英語が堪能である人が少ない日本では、貿易関連の職場であっても英語ができることは当たり前でないことも多く問題なく使用できることで歓迎されることも大いにあります。

いったん家庭の事情で職を離れ再就職する方や時短で働くことを希望したりフルタイムに比べ何らかの制約がある場合でも英語、ほか語学ができるというのは日本の企業においてプラスに働きます。
その一方で職場によっては英語ができなくても徐々に身についていけば最初は中学英語程度からでもokとするところもあり、これから語学を身につけるために身を置きたいという人にも向いています。

 

有坂:言ってしまうとフォワーダー でも色々あるから自分の認識とズレがないかをきちんと確認しないといけないってことですね。

湊君:新卒入社などの場合は希望部署の選択の余地もないと思いますけど、転職などの場合はそうですね。語学のレベルに関しては自分がそうでもないのにうっかり「もう海外じゃん」的なとこに入ったら結構きついのでちゃんと調べたほうが良いですね。

 

今まさにフォワーダーの仕事をされている方も、これから挑戦しようと考えている方も英語にあまり自信がなくても諦めることはありません。今まで書いてきましたように英語をあまり使用しない仕事もありますし、もししようすることになってしまってもその時に勉強すれば良いだけのことです。

「その状況」に身を置いてしまって方が仕事も語学も伸び得るのがむしろ早いかもしれませんね。やらざるを得ないので。

語学についてもし気になっていた方にとって少しでも参考になれば幸いです。