フォワーダー

フォワーダー は残業が多いのか

こんにちは
有坂です。

今回は

フォワーダーは残業が多いのか

です。

貿易業界は比較的残業が多くなりがちな業界です。
荷主の立場である私も繁忙期やトラブル発生時などは致し方なく残業が発生してしまいます。今では様々な仕事を担っているフォワーダーもきっと忙しいことには違いないはず…。

もちろん会社によって様々ですが私が今までお付き合いしていたフォワーダーさんのお話をもとにフォワーダーの残業についてシェアしていきたいと思います。

どのくらいの規模の会社に勤めるか・どんな仕事内容を担当するかにもよる

フォワーダーの仕事は多岐に渡るようになってきており、かつてメインであった貨物の配送以外の仕事も多く担うようになってきました。

それぞれのフォワーダーが一企業、会社であるため規模が比較的大きい会社であれば通常の会社と同様に仕事内容により部署が分かれています。
しかしあまり規模の大きくない会社であれば一人一人のこなさなければならない仕事が必然的に多くなります。

仕事が細分化されている会社では主に書類関係の処理を行うだけの仕事であれば比較的そこまで残業は多くない傾向にあります。
それでも定時で上がれることは難しいという声を多く聞きます。

フォワーダー の中には倉庫業務を稼働させているところもあります。実際の貨物をコンテナに詰める作業や降ろす作業、海外向け以外の国内に出荷される荷物の出庫業務などいわゆる現場での作業となる仕事は激務になる傾向があり、残業もかなり発生してしまうことも。

昨今の働き方改革で残業に対して考え方が変わりつつある世の中ですが、人手不足や、貨物を運ぶ運送便の都合(道路渋滞でなかなか到着しない)なども重なり長時間労働になりがちです。

人それぞれ考え方は違うと思います。
現状の生活を考え絶対に残業ができない状況、そもそも残業なんて極力したくないと思うのであれば極力大手企業で仕事内容がきちんと区画整理されている会社を選ぶ必要があります。それでもなかなか定時上がりが難しいのがフォワーダーという仕事です。

また仕事の時間が少しぐらい多くなっても様々な体験をして経験を積んで力をつけたいと考えるなら中規模の会社を選択するのももちろんありでしょう。
ただ一般的にフォワーダーの仕事はやりがいはあるけれど激務、体力勝負の仕事と言われています。
自分の許容を超えるあまりにも一人に負荷のかかる状況になってしまったら仕事量の見直しや他の会社に転職するなど考えた方が良いでしょう。

荷主の都合

取引のある荷主によって対応する内容が変わってくることがあります。
突然急ぎの依頼が来てしまい、予定していた仕事が後回しになってしまったり、
荷主の提出してきた書類に不備が多い、または必要書類が足りない、
天候不良などで貨物の到着が遅れたけどなんとかして●●日までに貨物が付いていないとまずからなんとか最善を尽くして!
などなど、、、
荷主からの依頼の貨物を安全に的確に運ぶのが仕事であるので仕方がないところもありますが荷主の都合によって仕事が増え残業になることは多いにあります。

有坂:すみません、としか言いようがないのですが、どうしても突然めっちゃ急ぎとか発生してしまうのも日常茶飯事。本当にフォワーダーさんには助けられています。

忙しくなる時期

取引のある会社、その会社の取り扱う商品などによって繁忙期はとてつもなく忙しくなります。輸入の取り扱いで言えば日本の場合だいたいがGW、お盆や年末前などは一般的に忙しくなりますね。休み期間中の需要に準備するためです。

また国内企業の多くは3月期決算のため四半期決算明けに貨物の物量が一気に増えるところもあります。
中国がらみの仕事の多い会社との取引がある場合は2月の旧正月前などは忙しくなります。
その分休み中の数週間は比較的落ち着つきます。

フォワーダーは複数の企業と仕事をしているため「今はここの企業は閑散期でも他の所が忙しい」なんてことももちろんあります。
規模の大きくない少数精鋭であわしているフォワーダーであれば年中そこそこ仕事があるといったこともあるかもしれません。

湊君:ある意味自分自身に知識と経験はつきますけどね。でも会社は組織。スーパーマン一人が仕事を回すよりいかにチームで回せるかが大事だと個人的には感じますが。

人手不足

フォワーダー 業界に限った話ではありませんが、人手不足により一人当たりの担当業務が多くなることもあります。
その上天候不良で貨物の到着が遅れたりトラブルがあったりと予定通りに進まないことも多い仕事。

ここ最近世間は働きすぎに注目していますね、
なんらかの手を打とうとしない企業に勤め続けるのは問題かもしれません。
フォワーダー は忙しくなりがちな傾向である職種だからこ各企業ごとにどんな対策をしているかを転職などを考えている場合は注目したいポイントです。

湊君:貿易業界って結構古い体質が残っていたりします。倉庫業や港湾作業関係はもともと体育会系…ガテン系…あっち系…うーんなんて言ったらいいのかだけど、いわゆるがっつりした男どもの集まりだったらしく上下関係厳しく残業してナンボじゃあみたいな雰囲気が一昔前まではあったそうです。

今ではそんな雰囲気ほとんどありませんが大きくない企業は社長の一言が全て的なところがあったりするのでいき過ぎた昔気質の人がまだ残っていればちょっと黒めな会社もあるかもしれません。

もちろんそんな会社ばかりではありませんが、極端に頻繁に求人が出ているようなところなどは口コミを調べてみたり転職エージェントに聞いてみたりして自身でも確認したほうが良いですね。

トラブルの発生

メーカーや商社の貿易事務、海外営業、通関業者、船社…どこに勤めている方もトラブルはそれなりにある、と感じているのではないでしょうか。
もちろん毎回毎回問題が起こるわけではありません。全て予定通りに行けばすんなりと一案件終えることができます。

しかし一度手間のかかるトラブルが起きると時間をかなり費やさなければならいことも。
これは考え方、習慣の異なる海外との仕事であるということと、時差の問題であったり、船や飛行機で運ぶので自然相手であったりすることがスムーズに解決に至らない原因だったりします。
トラブルの対応をしつつ、他の通常通り進めている別案件も同時進行で進めなければならないため日中は忙しくなり、残業になってしまうこともあります。

有坂:最初の頃は海外相手の仕事は「なんでこんなことが起きるの!?」なんて逐一焦っていたけど最近では「そういうものだ」くらいに思えてきます。

湊君:メーカーさんはより近い位置で関わりますから余計ですよね。トラブルも残業も嫌いですがそう言っていては仕事が進みません。トラブルを解決できるようになるってかなりの成長だと思うんです。少し前向きにならないとやってられないですね。

ここに書いた以外のことが原因で発生する残業もおそらくあるでしょう。ほんの一例ですがご参考になればと思います。いた仕方なく残業になってしまうこと多々あるかもしれません。しかしもしそれが長期的に「おかしい」と思うくらい続くようであれば自分のことを守ることを第一に考えを切り替えましょう。

変な意味では決してなく、あなた一人がいなくなっても会社は潰れません。通常組織とは誰か一人欠けてもうまく稼働するように組まれているものです。仮にそうでないならばその会社に居続けること自体が危ないです。

「自分を守ること」と「甘え」は別です。どうか皆さん自分を大切にしてくださいね。