通関士

通関士試験の勉強時間・勉強方法①スクール編

こんにちは
有坂です。

前回「通関士試験を受ける意味はあるのか?」ということに着目してみました。
では実際に「挑戦しよう!」と思った時にどんな風に勉強に取り組めば良いのでしょうか?

通関士試験は働く前に学生のうちに取得している人もいるようですが、大半の人は通関業者や物流系の仕事についてから必要性を感じたり、会社に資格取得を推進されたり、資格保有で転職や手当に少しでも有利に働く、ってあたりが理由で取得してるとも聞きます。

日中忙しく過ごし1日終わった夕方以降にさぁ勉強!となれる人もいるかもしれませんが「疲れて無理」となってしまう方も多いのではないでしょうか?

そしてほとんどの方は科目が免除にならない3科目みっちり受験になると推測されます。
みんなどのくらい勉強してて、どうやって勉強時間を捻出しているのでしょう。

通関士試験勉強に取り組んだ経験のある人のインタビューも交えてお話ししてきます。少し長くなってしまうので3回に分けてアップします。

自分の生活スタイル、性格に合った勉強方法を選ぶ

「通関士試験は突破する意味はあるのか」の記事でも書いていますが通関士試験の勉強を行う上で大きく3つの方法があります。

①スクールに通う
②通信講座で学ぶ
③独学で頑張る!
の3つです。

通関士試験は突破する意味はあるのかこんにちは 有坂です。 今回は貿易関連の資格で唯一の国家資格である「通関士試験」は受けた方が良いのか!?です。 通関業務の仕事...

通関士試験を受けようと決めたらまずやることは「自分はどんな勉強方法がベストか」ということをちゃんと考えること。

「お金かけたくないから独学一択!!!!」
と考えているならちょっと待ったです。貴方にとってその選択は本当に一番安上がりで結果を出せる方法でしょうか?

ほとんどの方が働きながら試験勉強に取り組むことになると思います。

ということは
24時間ー(寝る+食べる+風呂トイレ+化粧+歯磨き+仕事+その他日常生活を送る上での必須の何かの時間)=勉強できる時間
ということになります。

この限られた少ない時間を「いかに自分にとって効率よく使うか」が大事です。

「時間もない、お金もないからやっぱり自分で参考書買って独学の選択に間違いない!!」
と本当に心に強く決めて実行できる人は良いでしょう。しかし、一人での勉強はよっぽど強い心と要領の良さ、理解度の高さを持ち合わせていなければおすすめできない勉強方法です。

思うように勉強が進まずあっという間に試験当日。せっかく受験料も支払ったのに結果は不合格。
「よし今回は1回目だったから仕方ない!来年こそは!今から勉強すればまだ次の試験は10ヶ月も先だし…」

果たして一番安上がりだったのでしょうか。

そしてお金は頑張れば働いてとり戻せますが、この過ぎ去った1年はどんなに頑張っても戻ってきません。これは全世界共通平等。どんな人も過ぎた時間は取り戻せません。お金も時間ももったいないことをしたことになります。

中には実務経験なし・全て独学で一発合格する人も存在するでしょう。
しかし基本独学は通関業者として実務経験のある人向けの学習方法であると思っていた方が良いです。あるいは学生さんなど比較的勉強に時間をかけられる環境の方などですね。

選んだ勉強方法をフル活用!

自分の生活スタイル、勉強にあった方法を決めたらその勉強方法を徹底的にフル活用しましょう!

スクール

まずスクールであれば一番大きなメリットは直接講師に質問でき、説明を受けることが可能ということです。
わざわざ「学校」に足を運んぶ、他の勉強方法より時間もコストもかかる勉強方法ですからこの最大のメリットを十分に享受できるようにしましょう。

「ちょっと人見知りでなかなか質問とか…」なんて言ってる場合ではありません。
スクール受講代は自分で働いたお金で自分で支払ってますよね?そのお金は貴方が頑張って働いた得たお金です。その金額を稼ぐ労力を貴方はご存知のはずです。このお金で買った機会を有効に使わないのは貴方の働いた頑張りを無駄にしてしまうことと同じです。

またスクールには大抵自習室を設けています。
スクールを選択した方の中には「家やカフェとか、とりあえず一人だとだらけちゃって」という方もいると思います。

スクールの自習室は周りの人も何かの資格取得や試験突破のために一生懸命勉強している人たちです。
自分と同じく何かに向けて頑張っている人たちの中に身を置くことで身を引き締められるような気分にさせられます。

スクールで友達を作れれば一番最高です。
同じ道を向いている仲間、友達の存在はお互いの苦しい状況がわかるので良き理解者になれますし、一緒に勉強の約束できる仲にまで慣れればサボってなんかいられなくなります。会社外の人との交流を持つと意味でもいいでしょう。

湊君:僕の同僚に通関士試験の勉強していた時の話を聞いたので紹介しますね。

湊君の同僚
湊君の同僚
仕事終わりにわざわざ学校へ行って勉強なんて考えられなくて独学で勉強していた時期がありました。
しかしやっぱり難しくその年の試験は見事に惨敗。試験後の自己採点であまりのできの悪さに悔しさも出てきませんでした。

それから2年間は受験すらしようと思わなくなり勉強から遠ざかっていましたが、後輩たちが一発合格していたり、2年連続トライして合格していたりしたのを見ていたら、焦りというかちょっと先輩としての変なプライドみたいのがこう顔を出してきて。。。

もう一度挑戦しようと思って次の時はスクールに通うことにしました。(4月半ばだったのでなんか頑張ろうみたいな気持ちもあったのですが)
強制的にそういう環境下に身を置こうと。もうお金を支払ってしまったら「これで後戻りできない、この金を無駄にはできない!という思いも追加されて真面目に取り組むことができました。

授業は週2回で1日2時間半。仕事終わりにですからはじめは本当にきつかったですがリズムが出来てき上がってしまえば意外と大丈夫。
授業のない日もとりあえず自習室に行って2時間は勉強。土日は試験終わるまでは極力予定を入れないようにし、自習室へ行って6時間くらいはこもってました。この生活を5ヶ月、半年ですね。おかげでその年に合格できました。

やったぜぃ‼︎

湊君の同僚
湊君の同僚
最初からスクールに通う選択していたら最初の挑戦で受かったかもしれないと思うとちょっと時間を無駄にしてしまったな、と感じています。
全く違う業界の友達にそんな生活半年も、しかも土日も勉強とか、もっと遊びたいとか飲み行きたいとかならなかったの?と聞かれましたが
元々休みの日に活発に何かをするというよりかはダラダラ過ごすほうだったのでその点は思った以上に大丈夫で 笑。
どっちかというと土日もちゃんと起きてスクールに体を持ってくことが一番しんどかった。行っちゃえば大丈夫なんですけどね。

自分の性格を考えて勉強方法を選ぶって本当に大事だと思いました。」

 

湊君:僕のこの同僚のような性格の場合、独学で買ったテキストが本当に安物買いの銭失いですね。もちろん時間も結果2年寝かせてますし。

有坂:人間の集中力って実はそんなに長続きしないって聞くよね。程度の差はあるからいかに自分の性格や生活スタイルにあった方法を決められるかが鍵ね。

次回は通信講座についてです!