貿易事務

貿易事務に向いている性格とは??

こんにちは、有坂です。

今私は食品メーカーで貿易事務として働いているのですが
この前貿易事務ってどんな性格が向いているかね、という話になりました。

有坂:事務といえば事務職だから事務経験があればいけるのではないかと思ったのだけど。。。

飛鳥:うーん事務職も仕事内容いろいろですからね。

貿易事務に向いている人はこんな人!

一般の事務職の定義が難しい気もしますが、ここでは一旦一般の事務職の仕事がいわゆる庶務的な仕事だったとしましょう。

貿易事務の場合は主な仕事が輸出入に関わる書類の処理となりますので確かに通常の事務職よりはより専門的な知識が必要となる仕事ではあります。
加えて対社外との関わりも結構あります。
実際に働く会社や任される範囲によって業務内容の違いは多少はありますが、このような方が向いているのでないかと思います。

1、細かい確認作業が苦にならない
2、継続して勉強ができる
3、融通がきかせられる・臨機応変に対応ができる
4、相手を理解しようと努められる
5、多少のことでめげない

細かい作業が苦にならない

貿易事務の基本的な仕事は輸出入に関わる書類の作成や確認作業です。
書類の不備があった場合、スムーズに商品の輸出や輸入ができなくなってしまいます。

輸出の場合、輸出先の国によっても「INVOICEに◯◯を追記してくれ」「この書類が別途必要だから用意してくれ」などと言われることもありますし、輸入の場合では通常は必要としない書類を「今回は作成して提出してくれ」なんてことを税関や検疫所から言われることもあります。

日本で必要な書類であれば日本語の作成であることがほとんどですが海外に向けての書類であればもちろん英語での作成になります。
スペルミスなどはあってはいけませんので作成するときも、海外から書類を受け取る場合でも細かくチェックすることは必須です。
PC作業や机上での仕事があまり苦にならない人は向いているでしょう。

有坂:座ってる時間はね、長いです。

継続して勉強ができる

貿易に関する仕事は語学力、法律、貿易の仕事ならではの専門知識が必要になります。普段の生活の中で貿易関係の法律について触れることはあまりありませんので最初はなかなか苦労しますが貿易事務の仕事をしていく上で知らなければならない法律はいくつもあります。(フォワーダーや乙仲業者は特にですね。)

また貿易は海外との関わりのある仕事ですから海外情勢にもアンテナを張っていた方が良いでしょう。
為替の変動、関税に関する協定、日本とどこかの国だけの二国間協定など世界情勢はめまぐるしく変化します。
普段のニュースで見かける遠い国で起こっていることがのちにダイレクトに仕事に関わることもあります。

将来的に貿易事務以外の仕事をすることになった場合でも海外情勢に関する知識や情報収集力は必ず力を発揮するでしょうから興味を持っておいて損はないです。多くの輸入品で囲まれている日本での私生活でも役に立つこともありますよ。(円高で輸入品がちょっと安いとか、海外旅行今行き時!とか)

融通がきかせられる・臨機応変に対応ができる

天候が悪いため船が遅れる、飛行機が飛ばない、書類が海外からなかなか届かない、届いたと思ったら不備がある、海外がクリスマス休暇で全く連絡が取れない…等々、数え出したらキリなくあるのが突発的なトラブルです。

言葉も異なる、文化も異なる、考え方も異なる海外の国々と仕事をするのでこうしたことは当然のように起こります。
結構参りますよ。

だんだんと仕事を覚えていけば未然にトラブルを防ぐ方法もわかり対処することもできます。しかしそれ以上に今起きているこのトラブルを対処するか、どう解決するか、という対応力がより大事です。

どんな仕事でもそうですが必ずトラブルはつきものです。それが異文化が混ざり合う貿易の仕事では国内間だけの仕事より頻繁に発生しやすいです。そのため問題を未然に防ぐこともとても大事ですが「問題はよく起きること、きちんと対応できれば良い」くらいに構えられる方が貿易の仕事をしていく上で精神的に良い状態でいられます。

相手を理解しようと努められる

文化や考え方が全く異なる国の人たちと仕事をしていると「どうして?何でなの?」と感じることが起きます。

こちらがそう感じるということは相手もきっと同じように感じているはずです。
しかしこれはどうしても仕方のないことです。日本人同士でさえ育った環境が異なれば多少なり物事に対しての考え方や行動の仕方が違うものです。

「こんなのはおかしい。」と最初のうちは戸惑うかもしれませんが「こういう考え方もある、じゃあこのようにしたら相手は良い方向に考えてくれるだろうか?」と理解してみようと努めればきっと相手にもその気持ちは伝わります。

相手を考えてどう行動したら良いか?という思考は今まで事務職等で社内の別部署や営業部門のサポートをやってきた方には多少なり培われている傾向があります。

飛鳥:日本人上司にも「どうして?なんでなの?」感じることは山ほどありますよ。私も実は培われているかもしれない。

多少のことでめげない

 

ここまで読んでいただき感じていただいたかもしれませんが貿易の仕事はそれなりに覚えなければいけない知識が多くあり、なかなかに臨機応変に対応しなければならいことが多々発生します。

そのためちょっと失敗したりちょっとトラブルに見舞われたくらいでめげていては仕事になりません。(どんな仕事もそうでしょうが。)

代わりにその状況を乗り越えた時に自身に身につく知識と経験はかけがえのないものになります。

少々の問題を難なく解決できるようになった時、昔では考えられなかったほど海外の取引先や関連する社内外の人々や初対面の人とのコミュニケーションが取れていることにも気づくでしょう。めげずに真面目に仕事に取り組んでいけば自然とこうしたコミュニケーション能力もより向上します。

有坂:あくまで経験上こういう性格の人の方が仕事をやっていく上でやりやすいんじゃないのかなと思うだけです。というのも貿易事務の仕事をやり続けていると自然とこんな感じにならざるを得ない感じになってきます。最初からこういう考え方だったらあまり苦にならないだろうなという感じですね。

飛鳥:もしこれから貿易事務をやってみたいと考えているなら新しいことを始めるのに壁が1枚もないなんてことはないわけだし、、、この時点で諦めたらこの先何もできない、今できなくてもそのうち出来るようになるくらいに考えとけばいいってことですね。

以上、貿易事務に向いている性格をお伝えしました、ご参考になれば幸いです!