貿易事務

貿易事務の志望動機①

こんにちは
有坂です。

今回は転職時に貿易事務の志望動機をどうしたらいいかという話です。

飛鳥:貿易事務に興味をもって色々調べて見て、実際に働いている友人にも話しを聞いて良いとこも悪いところも話は聞けた気がするけど、
じゃあいざ未経験の私が貿易事務に転職しようと思ったら志望動機ってどんな風にしたら良いものか…。

もう社会人として働いてて新卒じゃないんだから貿易業務に興味がありまして…とか学生時代に●●をした経験から海外に興味を持ち…なんて
言い方だけだと弱い気がします。有坂さんは貿易事務の仕事をやりたいと思っていたんですか?

有坂:正直なことを言うと私の場合は新卒採用で入社して配属された先が貿易関係の仕事だったというのが貿易事務のスタートだったから、職種に対しての志望動機がそれほどあったかと言われると、

あんま無かった。

 

飛鳥:めっちゃ正直ですね。

有坂:はい 笑。
ただ働いていくうちに先輩や同僚とも「こんな人一緒に働けたらいいな」と話したりすることはあるかな。
あと中途採用で来てくれた人や派遣契約で来てくれることもあるけれど、上司や人事担当がどんなことを注目しているかを聞いたことがあるから
今回はそのあたりが参考になればいいなと。

*ただあくまで私の経験上なので、企業さんによって考え方が異なることはご承知をお願いします*

*前職が事務職の場合を想定しての内容です*

貿易事務に興味をもったきっかけをもう一度おさらい

貿易事務を経験してみたい、と興味をもったきっかけが必ずあるはずです。

①得意の英語を使って仕事をしたい
②海外に関係する仕事をしたい
③でも事務職だから転勤とかおそらくないし、おそらく残業も想定内ではないか
④なのでプライベートの時間も確保できるし今、将来と人生設計しやすい
⑤一般事務よりは充実したやりがいのある仕事内容とお給料が欲しい
⑥ただの事務職だと多分すぐ飽きるし、歳取る前にすぐ切られそう。仕事は長くしていたい。
⑦未経験okで派遣社員であれば募集がかかっているし一応社会人経験がある自分ならいけるんじゃないか、そんな歳でもないし!
・・・といったあたりでしょうか。

①、②は本音でもありタテマエでもあり。
実際は③〜⑦あたりが今から事務職を目指す真の本音ではないでしょうか。
しかしこの本音を前面に志望動機に出せるはずもありません。

ただ自身が納得した転職活動を行うためにも自分自身の中だけには「真の理由」をきちんと明確にしておいた方が良いです。自分の考え・気持ちに軸となるものがあれば志望動機を考えやすくなります。

貿易事務の志望を「英語・海外興味あり」推しにした場合のパターンその①
超ポジティブになってしまう可能性

①、②は前向きな理由では良くあるものだと思います。そしてこの理由は貿易事務をやっていく上であった方がもちろんいい理由ですが
これだけであれば別に事務でなくてもいいのでは?と思われてしまうことも。

「そんなに前向きでやる気があるなら海外営業業務も考えてみませんか?最初は大変かもしれないけど事務だけよりももっとやりがいがあってきっと将来を考えてもいい経験になると思うよ」

なんてことが起きてしまうかもしれません。これはどう言うことかと言うと、

やる気があるのをいいことに「事務職」と「事務職の範疇を超えた仕事内容」を兼任するようなポジションの提案をされる可能性もある、と言うことです。主に人手不足の企業で起きやすいそうです。

有坂:私の元同僚は家庭の事情で退職して地元に戻って派遣で同じ職種に再就職したのだけど、元々熱心に仕事に取り組むタイプで、スキルと経験もあったからかどんどん仕事を任せられるようになり派遣契約なのに宿泊を伴う出張(といっても1泊だけど)に数回行かされたことがあったそう。仕事内容も量も増えてきて契約内容(用はお給料)と違うと感じ出して結局また転職してた。

飛鳥:認めてもらえたようで嬉しい反面、行きすぎると「え?」ってなりますよね。

もちろんこのような会社ばかりではありませんが、「この人は事務職として適していそうだ」と思ってもらえるような要素を付け加えると良いと思います。

例えば、PCスキルがどのくらいあるか、一緒に働くメンバーのサポートをどんな風にして行うことができるか、効率よく事務作業を行う上でどんなことをしてきているか、などです。事務職として汎用性の高いスキルと経験ですね。

貿易事務の志望を「英語・海外興味あり」推しにした場合のパターンその②
超ネガティブになってしまう可能性

さて、転職の場合では前職でどんな仕事をしていて自社に入ったらどういう風に良い結果をもたらしてくれるのか、というのが前提です。

しかし事務職の未経験採用でもいいとなると
・とりあえず人手が足りないから
・教えれば大体誰でもできる仕事からスタート
・誰でもできると言っても誰かにやってもらわなきゃ困る
という仕事を任せたいと考採用側は考えています。

そして簡単に辞められてもらっては困る。

「思った仕事と違うので辞めます(派遣契約の更新しません)」
となるのが一番懸念なのです。貿易事務に関わらずですが。

先のような極端な例は少ないと思いますが、
「そんなやる気があって英語が堪能、海外についての仕事をみっちりやりたいなら他の職種の方がいいんじゃないか?うちで貿易事務として働く、では物足りなく感じてしまったりしないだろうか?=思っていたのと違うとならないだろうか」と考えられてしまうかもしれません。
イコール不採用ということです。

全ての企業がこうとは限りませんが
・社会人経験あり
・英語、海外興味があれば熱心に取り組むんでくれるかも
・貿易実務がなくても事務職経験あればPCの扱い、サポート業務に対して経験値があれば事務職としてのベースは大丈夫だろう
・自社の雰囲気に馴染んでくれそうかも
・真面目に取り組んでくれそうだけどでしゃばりそうにない(笑)
→未経験でも採用しよう

と考えているところが実際のところだと思います。

一番最後のは企業風土(特に外資や日系のちがい)でも異なる点はありますが
日本の一般企業の場合、事務職(いわゆる一般職、契約社員、派遣社員に該当する)は初めからキャリアコースではないことがほとんど。いわゆる補佐的な立場です。そのためどんな正しいことでもあまりに自己主張強めに意見提案や業績関連の話に突っ込んでしまったりすると「めんどくさいやつ」と敬遠されてしまいます。

「若い事務職希望の子で、そんなこと考えている子いないでしょ?」という声が聞こえてきそうですが最近の20代の比較的若めの方々でも本当によく考えて効率的にシンプルに無駄なく働く子たちが多いこと!と感じます。

実はそんな力を持ち合わせているサポート業務の職からの意見を頭の固い上の方々はあまり良い風に受け止めません。きっと脅威なのでしょう。それにも関わらず優秀な人材を求める。「優秀で真面目に働く人材が欲しい、でも自分たちのいうことは聞け」ということですね。なんて身勝手。

このご時世、実際に口には出さなくても雇う側の本音はこうでしょう。

事務職としてだって頑張りたい、真面目に働いて社会に貢献したい、売り上げに貢献したい(それで評価もお給料も上がるなら最高!)
と強く思っている方々にはちょっと胸の痛む話です。

しかしきちんと仕事することは見ている人は見ていますし、何よりその経験は全て自分に全て返ってきます。
兎にも角にも働き始めないことには次のコマには進めません。
貿易事務として働くのであれば英語が使える(その他語学が使える)、海外と関係する仕事に興味がある、のは前提でプラスなぜこの会社なのか、なぜこの業界なのか、今までの経歴を踏まえどんなことができるか、を考えていく必要があります。

 

ちょっと長くなってしまったので続きは「貿易事務の志望動機②」でご覧ください!