貿易事務

貿易事務の志望動機②

こんにちは

有坂です。

今回は貿易事務の志望動機①の続きです、少々①が長くなってしまったので2つに分けました。それではさっそく本題に入りましょう。

なぜその業界・会社が良かったのかをじっくり考える

貿易事務という仕事は貿易に関係する事業を行なっている会社であれば存在する職種です。
そのためひとえに貿易事務として働くといっても様々な業界に働き口は存在します。
食品だったり、アパレルだったり、機械関係だったり、また多くの事業を手がける総合商社など。

貿易事務は事務職なので仕事のほとんどは事務作業、そのため現物商品を手にとって仕事を進めるということはあまりありません。
しかし全く興味のない商品の輸出入の処理を仕事として手がけるというのはどうでしょうか?

「それは仕事だから」とはっきり割り切れたり「仕事でもなければ自分の知らない商品について触れることはないから、新しいことを知るいいきっかけ」と考えられるような方はそこまでどんな業界にこだわりを持つ必要はないでしょう。
業界はなんでもいいのであればそれだけ求人の幅が広がりますので働き口の選択が多くなるというメリットがあります。

 

一方で全く興味関心が湧かない商品に関する仕事を毎日毎日するのは苦痛・しんどい、と感じる方はどんな業界で働くかもしっかり考えましょう。

なぜこの業界がいいのかが明確だとその理由が志望動機の半分に直結します。興味関心のあることに対して人は能動的になりやすいので仕事を覚えていくハードルも少し下がるでしょう。そして何より迎える側も自社の事業内容に全く興味関心がない人よりある人の方を歓迎したいと思います。イコール仕事を積極的に取り組んでくれるのではないかな?という期待につながります。

次になぜこの会社だったのか。
業界がどんなところでもいいという方は明確な方に比べて少し難しいかもしれません。
「なぜうちの会社だったのか、その前に〇〇という商品に興味はある??」となる可能性もなくはありません。
(派遣社員はそこまでではないと思いますが)

その場合は先にもいったような「今まで自分の人生で触れてこなかったこと、商品を知りたいと思うようになった、興味がある」というのも理由の一つとしていいでしょう。
昔は一世代かかって変化していった時代が今や5年、10年単位で以前とは比べ物にならないスピードで世の中は変化して続けています。
新しいことに興味関心が持てるというのは時代についていける、そのスピードにのれる人ということでもあります。
この先グローバル関係の仕事をしていく上でとても大事な要素です。

また「スキルアップ」も理由にしても良いでしょう。
希望の会社の〇〇なところがいいと思った、というのがおそらく一つくらいはあったと思います。

・今まで●●という仕事を通じて経験したことを御社でも活かしていきたい
・御社の〇〇といったところがよかった、このような環境で仕事をして自分のスキルアップにもつなげたい
・そうすればより戦力として働ける
・・・等々な理由です。

次にどの業界か明確な方はなぜこの業界の中でもこの会社なのかをもう一度じっくり考えてみましょう。
すでに心に決めた業界があれば何社か気になる会社を比較してみたりということをしていると思います。
「この会社の◯◯といった、●●な部分が他者と比べていいと思った」というものがおそらくあるはずです。
もし前職が同じ業界であったなら仕事を続けていく上で同業界で輸出入関連の仕事をやりたいと思うようになった、(前提が英語や海外と関連のある仕事がしたいですから)貿易関連の仕事をしてもっと今いる業界について知識経験を積み上げていきたい、といった理由も良いでしょう。

今の自分を雇ってもらえたらどんな貢献をすることができるか

社会人経験のある転職、特に20代後半にもなれば今までの経験でどんなことができるか、ということは必要になってきます。

このように考えると「特別会社に何かを貢献するなんて大それたこと自分には…」と思ってしまいがちです。
もちろんそういった経歴があればもちろんいいです。特に正社員の転職であればなお良いでしょう。

とはいえ正社員でも派遣社員の転職でも今回は事務職です。貿易事務は事務職です。
そのため事務職としてのスキル、経験があって前職ではどのように取り組んできたか、その結果何ができたかを考えてみましょう。

あなたのサポートのおかげで助かった人は大勢いるはずですし、その助かった人たちが仕事で会社を良い方向へ持ってけたのなら立派な貢献です。華々しい経歴だけが即戦力としてのスキルではありません。

残業について

仕事にやりがいは欲しい、だけどブラックな長時間労働は絶対に避けたい。


ここ最近では過度な長時間労働に対して社会が厳し目で見る風潮になってきました。昔よりは減少したでしょうが中小企業などではまだまだ少数精鋭で仕事を回し一人に仕事過多になってしまうことも、残念ながら珍しいことではありません。

また企業によりけりですが残業の有無の質問に対してあまり良い顔をしない会社もあるのは事実です。
しかしこれこそ入ってからこんなはずではなかった、ということにならないために確認しなければいけないことです。

貿易関連の仕事は仕事量が適正であってもトラブルや時差の関係で残業が発生することはしばしばあります。
全くないと言うことはほとんどない、あったらラッキーくらいに考えておいたほうがギャップが少なくて済むでしょう。

もし家庭内の問題などでどうしても残業ができないのであればそのことはきちんと伝えましょう。
極力避けたい、という場合、最初は仕事に慣れるため多少仕事に時間がかかってしまうことも実際にはあることですので

「少しでも早く職場の戦力になれるよう努めていきますが、最初のうちは仕事に多少時間がかかってしまうかもしれません、残業になる場合事前申請等が必要だったり何時までにはオフィスから退社するなどのルールなどあるのでしょうか?」

と、ちょっと回りくどい言い方にはなってしまいますが、「残業ありますか?」とストレートな質問よりは悪い印象を持たれにくいでしょうし、多少なり残業についての情報を聞き出すことが可能でしょう。

また転職後の生活をしっかりと組み立てられるように、仕事を効率的に進められるように年間でどこが繁忙期で閑散期か、そして繁忙期の場合どのくらい忙しくなるのか、社員の方々はどのくらい残業されているのかあらかじめ確認しておきたい、というのもありでしょう。

就職希望者の発する「残業」が決してネガティブな印象に捉えられないようにすること、が大事です。

ですがこの質問に対してあまりに不満そうな雰囲気や回答を先方が示してきてないか、回答を聞いていて自分自身が「おや…??」と思う点がないかもチェックしておきましょう。希望していた会社がもしかしたら労働環境があまり芳しくないところかもしれません。面接は自分が一方的に判断されるだけではなく、自分も相手(会社)を判断する場でもあります。

前回とも合わせ一旦まとめ

・貿易事務の仕事がしたいと思った理由を前向きな理由とちょっと人には言いづらい本音も両方書き出して見る
・貿易事務の仕事をやる上でなぜその業界が良かったのかを考える
・その会社を希望した理由を本音も含めて書き出して見る
・書き出してみた内容を組み立てて文章にしていき志望動機にする。

ここまでは十人十色、人それぞれ違いますから自分で取り組む必要があります。
そしてここまで考えて、書き出して、志望動機まで一旦描いて見ると頭の中が整理され自分が本当に転職後に何を求めているのかがよりクリアになってきます。

最後はプロの力を借りる

自分自身どうしたいかがわかったら転職エージェントにも明確に意思が伝えられます。

転職エージェントもクライアントの希望がどういったものなのかがはっきりわかっていた方がスムーズに動き出すことができます。
結果として良かった!と思える転職につながりやすくなります。

もしどうしても自分自身がどうしたいのか考えても考えてもわからない、という方は正直に転職エージェントに伝えてみましょう。

彼らはプロです。どうしたらいいかわからないけどこのままでは同じ会社にはもう勤めたくないという人たちを相手する機会もいっぱいあります。自分でどうしたいかがわからない、という方は人に聞いてもらって客観的な立場からのアドバイスを聞くことで目の前の霧が少しづつ晴れていきます。ちょっとお手伝いをしてもらう感覚です。

もちろん友人、知人に話して見るのも良いでしょう。しかしもし今の状況から脱する「答え」を見つけたいという気持ちが強いなら、相談して共感されただけで終わってしまう可能性が高い友人・知人への相談よりプロに話す方が実を結びやすいです。

なぜなら友人・知人には責任がありません。
しかし生業としている転職エージェントには責任があります。
仕事というのはその人の人生・生活に関わるものですから。

これが単なる相談とプロへの相談の違いです。

しかしここでも先の「会社を判断する」と同じで自分の今後の人生に関わることに対して目の前のエージェントが親身に対応してくれているかじっくり観察しましょう。仕事であるがゆえに同じような案件をいくつも抱えていると流れ作業のように雑な扱いを受けてしまうこともあります。

「違うな…」と思ったら他の担当者に変えてもらう、他の転職エージェントにも話を聞きにいってみる事も考えましょう。「なんだかそんなことしたら悪いから」等の考えは不要です。納得いく結果になるよう多少自分ファーストになくらいがちょうど良いです。

 

飛鳥:そうですね…友達と話してるといつの間にか話が逸れちゃって結局なにも前に進めてない、と言うこと結構あります。
カフェに入ってカフェラテ1杯で気づけば3時間以上もいたのに私たち一体何話してたんだっけ?みたいな。。。

エージェントとなら転職の話をきちんとじっくり、話を脱線することなく、しかも3、4時間も無駄にダラダラ話すことも絶対なさそうですし、時に強制力って大事かもしれませんね。

2回に分けてシェアしました貿易事務の志望動機についてはいかがでしたでしょうか?貿易事務の仕事の興味を持っていて実際に行動に移そう思っていた方に参考になれば幸いです!