貿易事務

貿易事務が考える。英会話教室に通うメリットはあるのか

こんにちは
有坂です。

この前、英語を自分の口から発することに慣れよう、英会話にちょっとずつ触れてみよう、
と言った内容で英会話の最初の一歩的なお話をしました。

はっきり言ってしまうとですが
貿易事務の仕事そこまで高い英語力を求められるかと言ったらそうでもありません。

しかし外資系であったり、会社によっては貿易事務職でも高度な英語力を求めるところもないとは言えません。
また自身がもっと英語力を高めたいと思ったらもちろん継続して勉強を続けていく方が良いです。

今回は英会話を勉強しようと思ったら真っ先に浮かぶ英会話教室についてシェアしていきたいと思います。

ぶっちゃけ、現在は低価格のオンライン英会話やアプリなどもいっぱいある時代。
ネット環境さえあれば場所を選ばずどこでも学べるツールが溢れているのに

わざわざ高い月謝払って指定の場所まで足を運ばなければならない英会話教室にはメリットがあるのか?

と疑問を抱きませんか?

かつて私自身そのように思っていました。

今回は色々な勉強方法を試した私自身や周りの貿易事務仲間の経験に基づきシェアしていたいと思います。

この時代に英会話教室メリットはあるのか

価格や移動の時間などを考えると今の時代に英会話教室を選択するメリットが本当にあるのかと感じますが

利用の仕方次第ではとてもメリットがあります。

 

強制感がある

英会話教室に通うとなると決められたクラスに通ったり、マンツーマンでも講師が空いているクラスと自分のスケジュールを調整していく日を決めて教室まで足を運ぶ、とういうようなことになるので

とにかく「行かなくては!」という強制感が生まれます。

またオンライン英会話より支払う受講料も高めになっているので
受講しなければお金が無駄になる!

という意識も働きます。

オンライン英会話の利点であるネット環境さえ揃っていれば

いつでも、どこでも、

という自由度の高さが逆に自分自身をだらけさせてしまう、

という方には強制感の強い英会話教室の方が緊張感も保てて良いかもしれません。

また価格の高さも同様です。
オンライン英会話だとだいたい5,000〜2万弱くらい/月が相場です。

これに比べて英会話教室は1万以上がほとんどでマンツーマンになればさらに高くなります。
しかも回数にて1ヶ月にだいたい4回の設定です。

これは行かないともったいない。

ただ気をつけなければいけないのはこのような要素のある英会話教室は
いつしか英会話の習得が目的ではなく

英会話教室に行くこと自体が目的になってきてしまう人もいます。

せっかく重たい腰あげて、高いお金払って通う決意したんだから!って…、通う決意ではなく英会話を身につけるために勉強する決意なんですけどね。本当は。

通うことが目的にいつしかなってしまうと教室に行ったことに満足してしまっていつまでたっても上達しません。
何より怖いのが本人にそうした自覚がないことが多いです。

「強制感があった方がいいけど、通うことが目的になってしまいそう」という方は
ちょっと英会話教室に通うことを考えた方がいいかもしれません。
始めるのはいつでも始められますが一旦払ったお金は戻ってきませんからね…。

ネイティブの先生と直接話すことができる

 

オンライン英会話ではフィリピン出身の先生ほとんどで母国語が英語であるネイティブの先生は少数派です。

もちろん英会話教師でもネイティブではない先生がいることもありますがオンライン英会話に比べるとネイティブの先生が多く採用自体をネイティブに限っている教室もあります。

もしも取引先がアジアなどよりも欧米諸国が多く、

ネイティブの話を聞き取れるようになりたい、
自身も英会話を取得するならネイティブがいい!

と感じるのであれば英会話教室も視野に入れたほうがより選択肢が広がります。

 

先生の質が比較的オンラインより高め

 

英会話教室の場合高い受講料を取っているだけあり、先生の質もオンライン英会話より比較的高い傾向にあります。

オンライン英会話では英会話の先生として働いている人もいれば英語ができる学生がアルバイトでやっていたり、簡単に会話をする、といった感じで授業?というより軽くおしゃべりしている感があるときもあります。

これは日本語にも言えることですが言語を人に教えるプロとプロじゃない(という言い方も良くないかもしれません。セミプロくらいですかね)がいますよね。

英会話もそうで、教えるということは技術なんですよね。
英語が喋れるからみんな教えられるかといったらそうではないんです。

子供は周りの子供たちと遊びながら感覚的に言葉を覚えたりしますが
大人になってから言語を覚えるとなると同じようにはいきません。
感覚以外にもある程度言語習得のための勉強というものが必要になってきます。

言語は理屈ではないのですが、大人になるとある程度「なぜこうなるのか」を説明されるほうが頭に入ってくることもありますよね。
質の高い講師はうまく説明する技術・仕方を持ち合わせています。

 

実際に人物を目の前にして会話可能という臨場感

 

以前にも言いましたが、英会話の上達において、
生身の人間と会話することに勝るものはありません。

今でこそ日本人同士でもコミュニケーションのやりとりの場でアプリの活用をしていたり
会議もテレビ会議、オンライン会議といった直接目の前に生身の人間のいないスタイルで人と会話することが増えてきました。

それでも実際生身の人間と面と向かって話す機会がなくなったわけではありませんし、

むしろ人と直接話す機会の方がまだまだ多いですよね。

オンラインでは大丈夫だったけど実際外国の方を目の前にしてしまうと言葉が出てこない、という方も少なくないと思います。

教室に足をわざわざ運ぶ最大のメリットは生身の人間と会話できることです。

有坂:何ですかね、あの感じ。オンラインで顔も見ながら話しているのにやっぱりいざ直接話す機会があるとめちゃくちゃ緊張するんですよね。。。オンライン講座を受けているときって大体自宅の部屋だったりするから慣れてくると緊張感が弱くなってくるのかなぁ。

 

教育訓練給付金制度があるところがオンライン英会話より多い

 

教育訓練給付金制度というものをご存知でしょうか。

こちらは厚生労働省のホームページに詳しいことは書いてあるのですが
早い話が専門学校や資格学校の受講費の20%(最大10万)が戻ってきますよという制度です。

目的は長期的なキャリア形成、能力開発の支援をすることで雇用の安定を図る、というもので、

平たくいうと「やる気があって勉強したいなら応援するからちゃんと安定的に働いてくださいね」といった感じです。

一定の条件を満たす必要があり、専門学校や資格の学校でも教育訓練給付金制度が適用可能な講座もあれば、自分が希望していた講座には適用されてなかったりもします。

なのでもし自身が受講したい講座が教育訓練給付金制度の適用可能であればかなり金銭的にお得になりますので要チェックです。

この教育訓練給付金制度ですが今の所オンライン英会話ではまだまだ適用できる講座が少ないです。

圧倒的に一般的な英会話スクールの方が教育訓練給付金制度が適応できる講座を紹介しているので普通の英会話教室=高い!と思っていたけども少し節約しながらも希望の講座が受けられるかもしれません。

友達作るチャンス

英会話教室ではマンツーマンとグループレッスンに大体分かれます。

マンツーマンの方が受講料も高く、グループレッスンの方が安く受講できることが大体多いので「他に人がいるとどうしても緊張してしまう…。なんか恥ずかしい」とかでなければ

グループレッスンがいい!という方もいるのではないでしょうか。

実際、英会話をする場面を現実的に考えると1対1で喋る場面より、複数人で喋る状況の方が多いのではないのかなと思います。

そういった環境に慣れるためでももし抵抗がないのであればグループレッスンは価格も抑えられますしおすすめです。

そこで一緒に受講しているクラスメイトと友達になれる可能性もあります。
大人になってからは会社の人との繋がりは毎日あるものの社外の友達、仕事とは全く関係ない友達ってできることないですよね。

同じ業界であってもそうでなくても会社以外の友達ができることは視野が広がりますし、
英会話を上達したい!という同じ目標を持っている友人がいると勉強も一生懸命やろうという気になれます。

「向こうが頑張っているのに自分がサボってちゃいけない!」
「勉強してなくて自分だけ全然レベルが上がらなくて置いてきぼりは嫌だ!」

みたいな強制感も出るので一人で黙々と頑張るよりかも上達が早くなります。

 

英会話教室を最大限に活かすには

英会話教室はこれまで書いてきました通り

・比較的価格が高い
・わざわざ教室まで行かなければならない

といったことがネックであると感じます。

ではせっかく払った授業料と時間を無駄にしないためにはどのようにすれば良いでしょう。

・明確な目的がなければ英会話教室を選ばない
・英会話教室は発表会の場と考える
・自宅や会社から行きやすい場所にある教室にする

この3点がめちゃくちゃ需要です。

 

明確な目的がなければ英会話教室を選ばない

まず「英語くらいできなきゃな〜勉強した方がいいかな〜もうとりあえず英会話教室行くのが一番いいよね」

みたいな感じであればやめた方がいいです。

英語はできればものすごく強いと感じますが

結局は英語を使って「何をするか」なので

ただ単に「英語喋れた方がいいよね」くらいのふわふわした感じだとなかなか身につくまでに時間がかかりますし、英会話教室行って満足の人に陥りやすいです。

英会話ができることが目的
ではなく、

〇〇をやるために英会話が必要だから勉強する

もう少し言えば
いつまでに、どのくらいのことまで話せるようになる

といった細かい目的を設定しておいたほうがよりやることが明確になるので
授業も真剣に取り組みますし、週1か2くらいの教室に通う日に合わせ他のスケジュール管理もするようになります。

そこまでの明確な理由がないけれども、何となく英語に触れてみたいということであれば
まずはオンライン英会話やアプリでの学習から入るほうがお金も時間も無駄にせずに済みます。
少し勉強し始めてから目的が明確化されることもありますからね。

英会話教室は発表会の場と考える

英会話教室を勉強をする場所=インプットする場所

と考えている方は多いのではないでしょうか?

決して間違ってはいませんが、英会話教室にいる時間は週に1回か2回で1回あたりの受講時間は40分とか50分とか1時間もないことがほとんどです。

マンツーマンなら全て自分の時間ですがグループレッスンではそうもいきません。

英会話教室の最大のメリットは直接目の前でネイティブの先生(ではない先生もいるかもしれないですが)と会話できることです。

ならばこの限られた時間にできるだけ喋って、どの点が良くて、どんなところが直したほうがいいか、といったことに当てなければ

かなり勿体無いです。

そのためレッスンの日は日頃の勉強の成果を確認する場所で、
普段からレッスンの日以外も積極的に予習、復習を繰り返す必要があります。
そうでなければ週に1回2回のレッスンで半年、1年でそれなりの語学力がつくなんてことはないです。

 

レッスンの日以外に英会話の勉強に割ける時間が今はない、
もしくはちょっと自信がない、

という方はまだ通うのは考えたほうがいいと思います。
結果的にお金も時間も無駄にしてしまいます。

 

自宅や会社から行きやすい場所にある教室にする

働きながら英会話教室に通うのは労力も必要としますし、時間も要します。
少しでも「英会話教室に行く」という移動に注ぐ時間と体力を消耗しないように
自宅や会社から行きやすい場所にある教室を選ぶのは必須です。

会社と自宅の間の駅などで降りるなら駅近の教室を選ぶなどですね。

もちろん体験などで「ここの英会話教室いいな、授業も先生もすごく自分に合っている」
と感じる教室が一番ですが、もしその教室が会社とも自宅からも遠くていつもの通勤経路からかなり外れていたりした場合に

通い続けられますか?

どんなに良い教室でも自分が通うのも億劫になるよな立地だったら、たとえ通えたとしても相当移動のために労力を使ってしまいますしだんだんとしんどくなってきて最悪足が遠のいてしまいます。

いつもの生活にプラスアルファ新しいことを始めるにはそれなりの労力を伴いますし、人間て基本的に変化を嫌うので習慣づくまでに多少の時間がかかります。

せっかく高いお金を支払ってまで通うと決意したのであれば続けられるよう、
移動面でのハードルは下げた方が良いです。

まとめ

いかがでしたしょうか。
今回は英会話教室にメリットがあるのかどうかといった話をシェアしました。

英会話教室に関してまとめると

・ネイティブの先生に習いたい
・英会話を上達しなければならない明確な理由と期限がある
・英会話習得のためなら多少高いお金を払うことができる
・英会話教室に通うと決めたらその期間は徹底的に英会話の為に集中できる

という方にはオススメです。
英会話教室は高いですがここまで心に決めていれば結果短期間で結果が出てくるでしょう。

有坂:私の先輩でどうしてもだらける自分に強制感を植えるけるために
それまで海外に一人で旅行など行ったこともなかったのに約1年後くらいの日程でロス行きの航空券を抑えたという方がいました。(最初は半年後にしようと思ったらしいですが流石にちょっと不安になったみたいです)

もう、行く、しかも一人で、それも母国語が英語の国へ
ということで、必死に英会話の勉強を始めていました。

あとこれは本人の希望とは別かもしれませんが海外駐在の決まった先輩は決まってから渡航までの1ヶ月ちょっと、たったそれだけの日数でも毎日通ってほんの少しだったかもしれないですが英会話を身につけて外地に飛び立って行きました。

他の勉強方法でも早く上達しようと思ったら同じように目的を明確にすることが大事ですが特に費用と時間がかかるものは目的を明確にしておくことが大事です。
時間に関してはもう2度と戻ってくることはありません。

英会話をできるようになりたいと思った時に、
英会話教室がいいのか、それとも他の方法の方がいいのか迷ったら
選ぶための1つの指針として「明確な目的、目標があるか」を考えてみてください。

ご参考になれば幸いです。