フォワーダー

フォワーダーの将来性

こんにちは
有坂です。

今回はフォワーダーの将来性についてです。
フォワーダーはかつて貨物運送業者のことを指していましたが今や様々な仕事をしています。時代とともに変化をして貿易業務には欠かせない存在と今ではなっています。そんなフォワーダーのこれからはどのようになっていくのでしょうか。

フォワーダー の仕事はAIに置き換えられるのか

最近将来AIによってなくなる職業というニュースを度々見かけるようになりました。
情報技術の発達・発展は目覚ましく、常々感じることが

「昔は一世代経過して世の中の常識や考え方が変化していた他のに対し、現代は5年10年、物事によってはそれよりも短いスパンで当たり前だったことが当たり前でなくなっているということ」

です。

貿易関係の仕事でAIに置き換えられると言われているものは貿易関係の中でも事務職に該当する仕事、いわゆる貿易事務と通関士も同様に言われています。
そうなるとフォワーダーも例外ではないと考えれらます。

現時点でAIに置き換えられる仕事として
・事務的なもの
・計算や集計やただの入力もの
・定型型の仕事
が言われています。
確かに貿易関係の中で書類の作成、チェック、関税の計算などなど、人間よりシステムに任せてしまった方がいい内容の仕事があるもの確かです。

そして日本は今人口減少=働き手の減少という問題にも直面しています。
世界では人口は増えている一方ですから対海外向けの仕事はこれからも増えていっておかしくありません。
AIに置き換えられるのか、という考え方より、いかにAIと共存して仕事をしていくか、ということに重きを置くようになるのではと考えられます。

湊君:僕個人的に思うのは貿易業界って結構体質が古くて、今だに「書類」が主役みたいな作業が結構あったりするんです。そのおかげで手間や時間が取られる仕事結構あると感じています。なので少しIT化していただいた方がむしろ楽になると感じてます。残業が多い業界なんて言われがちですけどそういったことも変わってくるんじゃないんですかね。

フォワーダー の仕事は無くならない?

とはいえ目まぐるしく変化を遂げる世の中ですから数年後、AIによる影響がどのようになっているか、正直専門家でもなければわからないのが事実ではないでしょうか。
しかし貿易業界に携わる身からすると今後数年すぐにほとんどの仕事をAIに置き換えるのは難しいと感じます。
何と言っても貿易の仕事はイレギュラーがよく発生する仕事です。
臨機応変に対応できる、柔軟な考え方ができることが強みであったりもします。

特に業務内容が幅広いフォワーダーの場合、関わる仕事によっては「どうしたらいいか」と考える場面は多く状況によっては取引相手に何かを依頼する、説得するなんてことも出てくるかもしれません。
仕事相手が人間である限り「感情」を必要とするときは必ず出てきます。
「人間的な部分が必要」である限り、人間の需要はあると考えられます。

将来もフォワーダー として働くために

フォワーダー の中でも「人ならでは」の行動ができるかどうかが大事になってきます。
AIは学習能力があります。今よりももっと技術が向上していけば単調な仕事のみではなくいずれイレギュラーなどにも数回経験すれば対応ができるようになるかもしれません。完全にフォワーダー という仕事がなくなるとは考えづらいですが代替えされる部分は多くなってくると予想されます。

人手不足も重なりAIに任せることが可能な箇所は任せないと仕事が回らなくなる、スピーディに処理できなくなることも考えられます。

必然的に人間でしかできない仕事しか人間には残らないでしょう。

困った時にちょっとした相談に乗ってくれる、的確なアドバイスをくれる、話していて落ち着ける、信頼できる…。

少し抽象的な表現ですが、この「抽象」がまさに人間的な部分であり、仕事する相手に人間がいる限り必要なものです。

フォワーダーの知識と経験を他の仕事に活かす

貿易関連の仕事の中でもフォワーダーの仕事は多岐に渡ります。
特に通関関連の仕事に関してはかなり専門性の高い仕事です。日本が輸出入するにあたり法律の観点からどんなことがOKで何がダメであるかを知っていることは貿易関連の仕事をしていく上で非常に有利です。

フォワーダーの知識と経験を生かしてメーカーや商社の貿易事務に転職、あるいは営業に興味があれば海外営業なども経験を生かせるでしょう。

中には個人貿易を始める方もいます。副業でやる方もいれば本業にしてしまう方も。
貿易の仕事は当たり前ですが日本国内だけの仕事ではありません。言葉の壁はあるかもしれませんが海外に目を向けたら日本以上に今までの経験が活かせる選択が広がっているかもしれません。

もし、最初から将来的に企業などに所属しないでフリーで仕事をしたい、と考えている場合でも一度はどこかの企業に入っていることをお勧めします。通関関連などは「通関士試験」といった国家資格もあるくらいなので勉強しようと思えば独学でどんな仕事か勉強することも可能ですが知識以上に経験を積むことは非常に大事です。
なぜなら実際の仕事は教科書どおりではないからです。

一度就職してその仕事をじかに触れる方が圧倒的に身につく速度は速いですし経験者から様々な話を聞くことができます。また企業で働くことによって個人ではなかなか受け持つことが難しい大型案件を経験できる可能性もあります。
その上お給料も発生します。
会社勤めが嫌だという方も将来の自分のためへの勉強期間と割り切れば前向きに考えられませんか?

湊君:会社を利用するではないですけど笑 でも、そういう志があるほうがちゃんと働きますよね、自分の経験のために。

フォワーダー って仕事は将来性本当にあると思います。今までも変化を遂げてきたように10年後、20年後も今と同じスタンスでいるとは思いませんが貿易の仕事が世の中からなくならない限り消滅することはないでしょう。

フォワーダーってぶっちゃけ将来的にどうなんだろうと思っていた方に少しでも参考になれば嬉しいです。