フォワーダー経験者は食いっぱくれない!?
こんにちは有坂です。
暖かい日が続いたと思いきやいきなり寒い日があったりちょっと雨の日が増えてきたり、
こういった気候の変化を感じると春がもうそこまできているなぁと感じます。
この春という時期はよく出会いと別れの時期などとも言いますが
勤めている会社でも人事異動があったり中途採用の方が他の月より多かったり
何かと人の入れ替わりが多いです。
そんな時に知り合いのフォワーダー湊くんと話の流れでフォワーダーの転職の話題に。
その話の結論が
貿易業界で生きていくならフォワーダーの経験って本当に強いよね。
てことです。
今回はフォワーダーの経験が転職において強い理由をシェアしたいともいます。
私自身がメーカーに勤めている貿易事務のため、
記事の目線がメーカーよりになっています。そのあたりはご了承ください。
フォワーダーの知識は貿易業界に必要不可欠
以前別の記事にも書きましたがフォワーダーの仕事は一言で表せば
メーカーや商社から依頼された貨物を目的地まで運びとどける
です。
しかし貨物を無事に到着させるには実に様々なプロセスをたどらなければなりません。
それだけ異なる国と国の間で貨物を動かすということは大変なことなのです。
貿易に関する法律の知識、通関書類の内容の把握、実際に貨物を動かす際の手順をどのようにするかなどなど、フォワーダーの仕事範囲は多岐に渡ります。
いくらメーカが良い商品を作って売買契約が成立しても、
いくら商社が良いしょう商品を見つけてどこかに販売を決めても
現物貨物が希望のところに到着しなければ成立した商売は絵に描いた餅になってしまいます。
自身の商品を作っているわけでも販売しているわけでもないですが
今現在、世界で色々な商品を手にすることができるのはフォワーダーの存在があってこそです。

そんなフォワーダー の知識はたとえフォワーダー以外の仕事であったとしても
貿易業界の仕事では大いに活かすことができます。
フォワーダーの経験は知識以上に重宝される

知識も大事ですが特にフォワーダー としての経験は貿易関連の仕事をしている会社からしたらとてもウェルカムです。
どんな仕事でも同じですが実際の仕事は教科書どおりではありません。
特に海外が関連する仕事というのはよくわからないことが発生しがちです。
全てうまくいかないことが前提で、
何か起きた時にどのように解決したか、どのようにリカバリーしたか
荷主と連携をとりどう対処したか、といった経験はとても後々役に立ちます。
フォワーダーは様々なメーカー・商社から依頼がきます。
色々な会社の案件を経験できるのはまさに依頼される側ならではです。
「あの会社の時はこんなことが起こった、●●社のトラブルは××社の時と同じような感じだからこうすればいいかな…」
などなど、各会社の情報なので決して他の人には口外することはできませんが
自身の中で経験として蓄積されていきます。
この蓄積された経験を武器に、同じフォワーダーはもちろん、
メーカー・商社の営業や貿易事務などの仕事に十二分に活かせます。
貿易事業がある企業であればそこは活躍の場
これまでの話の通りフォワーダーの知識と経験は貿易業界には必須であり
また応用が効きます。
メーカーや商社の海外営業
性格が社交的で、フォワーダーとして働いている時に扱っている商品自体に興味を持ったりすることがあればメーカーや商社の営業はオススメです。
あと、目標があれば燃えるタイプですね。
営業なので売り上げの目標、いわゆる予算を持たなければなりません。
そして売り上げだけでなく「利益」も出すことを念頭におかなければなりません。

というのも、私は貿易事務の仕事をしているのですが営業担当者と話しているときに全くと言っていいほど輸出入に関するコストがどれくらいかかるかわかってない人が多いんですね。
(私の勤めている会社だけかしら。。。)
全くわかっていないというレベルでなくても考え方がアバウト。
もう少しきっちり輸出入にかかるコストの意識を持てばもっと安く仕入れて利益出るんじゃない?と思うこともあったりします。
と少し話が逸れましたが
目標を掲げると燃えるタイプで社交性の高い人は海外営業の道を考えてみても良いですね。
以前、営業の仕事を長くしている人からこのような話を聞いたことがあります。
「営業」という仕事は目標、予算はあるものの実態は答えのない仕事。
その理由は時代とともに人々の需要が変わるから。
基本的なノウハウはあったとしてもそれだけに固執すると時代の変化に対応ができない。
だから営業の経験もあるに越した頃はないけれど
目標達成に向かってその仕事に対してどう考えてどう行動するかと、
いろんな人と会うことが好きな人が結局のところ向いている仕事であり、
答えを作る仕事だ。
もしもフォワーダーの仕事をしていく上でメーカーや商社の営業の仕事に興味が出てきて、
でも経験がないからどうしようかな、と思っているのであればもしかしたら杞憂かもしれません。
フォワーダーの知識と経験を持った別視点でものを見ることができる営業として
働くことができるかもしれません。
メーカーや商社の貿易事務
有坂:きてくれたら本当に嬉しい。即戦力間違いなし。
フォワーダーはメーカーや商社の貿易事務から必要書類を受け取り、また通関に必要な情報などを受け取る立場でした。
もしメーカーや商社の貿易事務の仕事を考えているのなら今度は逆の立場になりますね。
書類作成や海外からの書類のチェックが主な仕事の1つですがこの辺りに関しては今までも船積書類の処理をしてきているので存分にフォワーダーの時の知識と経験が生かせるでしょう。
事務なので営業と違い表立って取引先と話したり交渉をすることはほとんどなく、主にメールや電話対応ですみますのでとても社交性に長けている必要もありませんが、何かと関係各所との連携を求められる仕事が多いためそれなりのコミュニケーション能力は必要です。
とはいえフォワーダー時代に様々な荷主さんとやりとりしていた経験があれば全く問題ないですね。
「貿易事務は残業が多い、激務だ」と言われがちです。
しかし今まで10年ちょっと働いてきた実感と他の貿易事務仲間の話を聞いても
やっぱりフォワーダーの方が仕事は忙しいのでは。。。という印象を受けます。
依頼を受けた荷主さんの大事な商品だからちゃんとやらないと、っていうのもありますしね。
もしも貿易関連の仕事は続けたい、フォワーダーの経験も活かしたい、けどフォワーダー以外、と思ったら貿易事務も考えてみてはいかがでしょうか。
貿易事務は未経験で派遣からスタートする人も多いです。
そのため派遣会社を通して様々な人が働くからか会社によっては働き方に柔軟な考えを示す会社も多くなってきました。
世間も今働き方に対してとても注目をしています。
きちんと探せばフォワーダーのころの知識と経験をとても活かせなおかつ少し激務から解放される働き方ができるかもしれません。
職場に元フォワーダーいたらとても助かります。
めっちゃやりづらいときもフォワーダーの立場からしたらあるけどね。。。
いかがでしたでしょうか。
今回はフォワーダーの経験は強いという話から派生したフォワーダーの転職についてお話ししました。
少し雑談チックになってしまいましたが転職を考えているフォワーダーさんに少しでも参考になれば幸いです。
